デッサン100題……004(共通する入り方)

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「デッサン100題」の4つ目ですが、ここでず~っと過去に載せたものも加え、全部に共通する法則、考え方みたいなものをご覧いただき、ご確認・ご納得をいただければありがたい、と考えました。

先に結論を申し上げれば、①モデルの、適当な部分にいきなり取り付き、細部(ディテール)を順番につなげて進める……これはいけません。例え名人でも、形(フォルム)とバランスがいきなり把握できるわけがないのです。

②だから、まず形とバランスの概要を、目に見えるように大まかな図で可視化します。③これは、大まかとはいっても要点の各所はちゃんと計測するのです。上の②は、つまり大まかに可視化したもので、デッサンのスタートです。

④図上の要点毎の距離はすべて計測してありますから、この内側に細部のデッサンを進めていくのですが、それでは上の、スタートの図の次……、これはどんな進展になるでしょう。予想して、次回をお待ちください。

さらに②では、実態に正確であるように、実際には画用鉛筆の線が何本も引かれ、その中で「これだ」という線を残します。

ここでは、鉛筆のムダ線は全て消去し、残した本線は、よく見えるようにペンでなぞりました。もちろん、デッサン本番ではペンなどは使いません。

ここまでブログを書き進めてきて、編輯が不能……いや不明となって、もう3時間余り。あの、編輯アプリとそれを使いこなすボクの技術の問題なのです。

やむなく今回は、上からバレンギク、クレマチス、バラ、ダイコン、テッポウユリ、のみとして終わりにします。ページスペースも何とも見苦しい有様ですいません。

こんなこと言えた義理ではないのですが、デッサン取っ掛かりの雰囲気、判っていただけるとありがたいのですが。ではまた次回。

 

 

 

 

 

 

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工事予定…未定……いえ、短期……多分

ボクのブログの更新アップは毎週々明けぐらいでしたが、今回は週末、いや来週頭……?になりそうです。一昨々日、朝から日中は見逃していたた新聞の小さな記事に、翌日休刊日の真夜中、何気なく目を遣るとそこに書かれた住所・年齢・氏名が……。これとは別に、今週末はさる方の一周忌が予定されていて、その間水曜・木曜は授業で、時間的な遣り繰りだって……。あ、「……デッサン」の方は、実は例題決定から構成検討、イラスト作成などなど、決して簡単なものではないのです。いや、いや、それよりも新聞記事……将来ある若………ああ、ご両親のお嘆きだって……いや、今回は決して冗談やおちゃらけで筆を進めるようなものではなく……皆様も十分十分運転にはお気を付て……。支離滅裂……今回はお許しください。

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デッサン100題……003

s-IMG_0088離弁花(朝顔などと異なり、花弁が離れている仲間)のデッサンは難しいものですが、テッポウユリなどはデッサン対象としては難しい物のTOP-10に入ります。

テッポウユリの特徴ですが、花弁は6枚に見えながら、小ぶりの3枚はガクです。だから本当の花弁との重なり部分は、全部下側に回っています。つまり花筒部分では、小振りの花弁のようなガクが、本物の花弁を外側から包んでいるのです。s-IMG_0090

で、この花は特に、思い付いた場所からフリーハンドでデッサンに取り掛かってしまうと、慎重に進めてもまずうまくいきません。

写真をご覧ください。ほぼ水平に伸びていますが、花軸は中央が下にたわんでいて、そのため先端の花被部分はわずかながら上方に反り返っています。s-IMG_0091

①図では、たわんでいる軸線と水平線とが描かれていますが、花はたわんだ軸線の左方に乗っています。また花弁の先端を結ぶ円は当然楕円に見えるのですが、これが花軸の方向に乗っかり、やや上に向いているという訳です。

②図では花被の楕円上に、モデルの花弁の先端位置を慎重に見極め、ほぼ決定して描き込みました。また花筒の末端が茎s-IMG_0092に直角に繋がる部分も描き入れました。

図③では、花弁の形のデッサンをほぼ完成させました。

図③と図④には、花筒に赤い●印が二つずつありますが、これらがそれぞれ連結していることを確かめてください。

また、オシベより少し長めのメシベは、重さのためかオシベの下側に沈み、花弁に張り付いたようになってs-IMG_0093います。色が白いので目立ちません。

図①で楕円がどれだけ長い(長径)のか、また幅(短径)はどれだけかなど、長さはすべてものさしで測るのです。前回と前々回に掲載した「モノサシの使い方」は、そのための投稿でした。

あ、とっても大切なことを一つ! 楕円を描いた後と、花の姿が出来上がったとき、3時―9時の方向に伸びている花を、画用紙を動かして12時―6時、つまりご自分に対して絵が垂直になるように位置付け、花全体のバランスを見直してください。横や斜めの絵は、バランスや左右の対称性は判断できませんから。

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モノサシの使い方……【Ⅱ】実際の方法

IMG_0704前回の【Ⅰ】のイラストをもう一度ご覧ください。これは、モデルと描く人、その間にある筈の「透明な画用紙」の位置を、真横から説明したものです。これを頭の中で、「正面から見たイラスト」に置き換えるつもりで、もう一度確認してみましょう。

①一番手前にある貴方の目が、前方のモデル(植物体)を見つめています。モデルは、位置も向きもすでに検討し尽くして置いたものです。それを見つめるあなたの目も、定位置が決めてあります。

②目の定位置は決めましたが、その目、つまり視線はどこを見ているでしょうか。上部のイラストでは、植物体の高さの上から2530%、つまり最上部分のやや下、全体の首の辺りを見ているようです。

このような植物体のモデルでは、一般に花やツボミが集中するかなり上方、この辺りに注意が向けられことが多いです。

③次に「透明の画用紙」ですが、そんなものはありません。だから、頭の中で想像、仮定するだけです。で……、

●「想像上の透明版」を、モデルの前面に斜めに立て掛けます。想像するのです。

●その部分を見つめる目は動かさず、視線が版に垂直に衝突するような角度で、版の傾きを調整します。想像するのです。 

●版の傾きを決めたら、それは変えないまま、わずかに前方←→後方に版ズラシ、モデルで一番手前に出ている何かに一ヵ所が触れる位置に止めます。その一点だけが「実寸」で現れ、離れるほど小さくなります。図では花と小さな葉と大きな葉に触れていますが、これはウマク行き過ぎです。だいたい1~2箇所が限度です。やはり想像です。

これから、様々の部分を物差しで何度も計ることになりますが、最後まで、この想像上の板面を忘れてはなりません……とはいえ、前後に2㎜や3㎜のズレは仕方がありません。

④透明版の先に一枚の葉が見えているとします。透明版に物差しを密着させ、目盛りの0(ゼロ)を葉の先端に当てます。板面と葉の先端とは、奥行きは離れているでしょうが、離れていればその分は自然の距離間として「遠さ」つまり「奥行き」として自動的に小さな数字として表現されます。透明だから想像だからといって、モノサシを板面の先に突き出したり、前後方向に斜めにしたりは決してしません。ただ板面に密着させている限りは、モノサシは縦でも横でも斜めでも置くことができます。次はモノサシの他端を、葉の根本に当て、その目盛りを読み取ります。根元も、板面よりは奥行き方向に離れているかもしれませんが。つまりは「空中」での計測になります。

現実の物差しを想像の空間で動かしているのですから、端で見ている人からは「この人、何やってるの……?」、あ、いや余計なことでした、次に進みます。物差しは20㌢以内の、樹脂製でグリッド、つまり格子が刻印してあるものが使いやすいです。

 奥行きのあるモデルを、上端も左右の奥も、根本に下がってさえも、平べったい(想像で固定した)板一枚の表面で、モノサシを密着させて測るのですから、特に上端と下端とは少し不自然な計測になるはずです。現実には、幹や茎以外の部分は問題になるほどではないのですが、幹や茎は、厳密には根に近づくほど向こう側に湾曲して計測されるはずです。しかしこれも、矛盾が数字に表れるほど上下に長い場合だけで、「向こう側に湾曲」しているものは、こちら側から見れば垂直に見えるわけで、これも問題は小さい……が、ただ太さだけはごまかせません。根に近いのに、太くならない、上方の幹より細くなっちゃっう……。この場合は最下部周辺の太さに関してだけ、適度な修正を施す必要が出てくる場合があります。ただ、教室の生徒諸兄姉から過去、この点の質問が出されたことがなく、不IMG_0707IMG_0708思議に感じるのと「同時に教育が悪かったか」と反省もしています。

下の二つのイラストは「モデルとなる植物体に宛がう想像上の透明版は、重要部分を見つめる視線が垂直に当たる角度で……」を、別の例で図示したものです。高所にあるもの、目よりずっと下にあるもの、のに二例です

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植物画ーモノサシの使い方……【Ⅰ】

植物画は実寸(実物大)で描きます。実寸で描けないような大きなもの、小さなものは、適切な大きさで描いた上に縮尺率や拡大率を明記します。紙に描いたものがどのくらいの大きさなのかが判らなければ、植物画に欠くことのできない「科学的に正確であること」という条件は根本のところで崩れてしまうからです。

そこでモノサシが必要になりますが、モノサシさえあれば大丈夫……とはなりません。表面を上(光の方向)に向けている葉は、目線が同じ高さなら幅はほとんど見えない(つまり平な葉の断面はほぼゼロ㌢)でしょうが、かなり上からの目線なら、葉の幅は数センチということにもなります。

だからお手持ちのモノサシをどのように構え、どこに当てて、どう測るか、これが重要なことがらになります。

結論から申し上げます。まず、剣山や花瓶に刺されたモデルと、自分の目との相対的な位置を決めます。机上でモデルとなる植物体の位置と向きを決め、描く自分の位置を決めます。加えて、自分の姿勢(つまり目の高さと向き、目線)を決めます。ここまでは、細かいデッサンを要求される場合ならみな同じです。

これで全体的な位置関係が決まりました。この位置関係は、モノサシを使うたびにズレたりしてはなりません。

ところでこのまま手を伸ばし、植物体の手前と向こう側にあるツボミをそれぞれ測ったとします。双方ともに同じ成長度にあるならば、大きさはほとんど変わらないでしょう。これでは遠近感などは表現できません。葉の幅や長さも、葉の向きや距離と無関係にモノサシを当てたのでは、、やはり同じ大きさになってしまいます。

そこで、例えばですが、描こうとする水彩用紙が透明だったなら……例えばです(末尾のイラスト参照)……これを植物体に寄り掛け、向こう側に透けて見える植物体の形を細部に至るまで克明になぞるように鉛筆を動かして映像を写し取ったとしたならば、紙上に描かれた線画は、まさに描こうとするデッサン線そのものになります。この「例えばという仮定」を、次回のためにしっかり記憶しておいてください。

あ、上のことで、いくつか注意するべきことがあります。透明と仮定した水彩用紙は、モデルに接した位置に置かなければ実物大に写りません。またその画用紙は、上下左右とも描く人からの距離はなるべく同じになっている必要があります。だから用紙は……、

①植物体の最前面のどこか(一点、あるいは前面の狭い範囲)に触れるように構えます。その一点だけは実寸大ですが、奥に行くほど、距離に応じて小さく見えることになります。

②画用紙は、描く人の目線に対して直角(目線紙が面に90°で突き刺さる関係になるよう)に設定されます。  IMG_0704

ところが、透明な画用紙などは存在しません。だからこそ、ある距離ごとにモノサシを使って距離・長さを測り、そのデータを机上の画用紙に写し取るのです。

次回【Ⅱ】は、その具体的な方法です。来週10月28日入稿予定です。

20年近く前に考案し、過去17年、ボクの教室で使い、市や県の講習会で使い、刊行物やネットでも機会あるごとに紹介してきたものです。今回のものは、20131002日にこのブログに掲載したものを全体的に改訂し、再登場させたものです。

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