ルピナス完成!……ではありますが……。


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写真ではあまり目立たないのですが、二点ほど不満な箇所があり、「会心の作」とはなりませんでした。

一つは花穂の上半分、最終段階で仕上げたところです。水滴形のツボミが規則正しく斜めに並んでいる様子を再現し切れませんでした。

どう見てもさほど難しい個所とは思えないのですが、デッサン段階で右上から左下に流れ  る列には十分留意しながら、一列の上下に重なる一つ一つのツボミの独立性をいい加減に扱ったからでしょう、「美しさ」が半減しました。

もう一つ。最初に塗り始めた最下部の葉の群れです。この植物は、輪状に展開する複葉の、小葉一つ一つの縁に、葉の断面が殊更に薄い色で取り巻かれ、明瞭に浮き上がっているのです。

で、二つ目の「不満」というのは、その葉の縁の細く白っぽいハチマキがうまく表現できなかったことです。「そんなこと、黙っていれば分かりゃしないじゃんか……」。いえ、そうでもないのです。二つの教室での事前特別公開で、それぞれ一人ずつ(!)の生徒さんにチェックされました。「アラッ!……葉っぱ、この辺まだ未完成……」。言い訳としては最初の教室で「いや、この植物、葉っぱはこうなっているんだ」、二つ目の教室では「あ、やっぱり分かる? ちょこっと筆入れるのがあとになっちゃったんだ」と、少しズラしておきました。

で、授業の帰りがけ、施設の会館の玄関に並ぶルピナスの鉢に立ち寄り、しゃがみ込んで葉を観察し直したのですが、系統が異なるのか時節が移ったのか、どの葉にも断面のハチマキがないのです。

昨年デッサンに取り掛かった我が家のルピナスはもう影も形もなく、写真に面影をしのぶばかりです。でも仕方がありません。今回それを証拠写真とし、手直し後の葉群も上に掲げた次第です。

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