ミカンにまつわる小さな議論


s-IMG_2889「議論」と言っても実は昨年のもので、今日、ミカンを食べようと思って家の食卓に座り、皮を剥きながら突然思い出したものです。

剥きかけたミカンは食べるのをやめてデッサンしはじめ、色も着けるつもりだったのですが、思い付き仕事というのはダメなもので、線描きイラストで終わりになりました。

昨年の問題は……つまらない議論です……皮を取り去ったミカンの塊は何というのか、そこから剥がし取った一つはどう言うのか、というものです。 一年前ある教室で、一人の生徒さんが配ってくれたミカンの、中身の数え方でちょっとした議論になったのです。

果皮に包まれた「ミカン」は、「一つ」とか「一個」とか数えますから問題はありませんが、皮を剥き、そこから一つ剥がして口に入れようとしたとき、その一つをどう数えるか、という問題なのです。

『ひとふさ(房)』よ」、誰かが小声で言いました。「『ひと房』って、ブドウみたいに幾つもまとまって付いている場合じゃないかしら。ミカンなら皮を剥いた丸ごと一つ」。「ブドウはそうだけど、ミカンは、あれ、ひと房って言うかなあ」と、別の人が疑問を投げかけました。

さらに幾つかの意見が交わされる中、ボクも口を鋏みました。「私(こういう時は少し気取ります)は、『ひとほろ(幌)』と覚えてきたんだけど……」。ボクは、静岡県藤枝市出身の両親のもとで生まれ育ち、「ひとほろ」をずっと聞いて暮らしました。「『ほろ(幌)』?、はあ……」「知らないなあ……」。教室の雰囲気は否定的です。 「こんなこと、まじめに考えたことないもん」という声の後、「ひとふくろ(袋)ッ!」という声が聞こえました。「ははは……、あなた、当てっこしてるんじゃないのよ。あなた、いつもそう言ってる?」。この後、また一同は考え込みました。

ほんの数分の間にパラパラと進んだ話なのですが、結論は結局出ないままに終わったと記憶しています。……つまんない話で本当にすいません……テヘヘヘヘ。

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