デッサン100題……003


s-IMG_0088離弁花(朝顔などと異なり、花弁が離れている仲間)のデッサンは難しいものですが、テッポウユリなどはデッサン対象としては難しい物のTOP-10に入ります。

テッポウユリの特徴ですが、花弁は6枚に見えながら、小ぶりの3枚はガクです。だから本当の花弁との重なり部分は、全部下側に回っています。つまり花筒部分では、小振りの花弁のようなガクが、本物の花弁を外側から包んでいるのです。s-IMG_0090

で、この花は特に、思い付いた場所からフリーハンドでデッサンに取り掛かってしまうと、慎重に進めてもまずうまくいきません。

写真をご覧ください。ほぼ水平に伸びていますが、花軸は中央が下にたわんでいて、そのため先端の花被部分はわずかながら上方に反り返っています。s-IMG_0091

①図では、たわんでいる軸線と水平線とが描かれていますが、花はたわんだ軸線の左方に乗っています。また花弁の先端を結ぶ円は当然楕円に見えるのですが、これが花軸の方向に乗っかり、やや上に向いているという訳です。

②図では花被の楕円上に、モデルの花弁の先端位置を慎重に見極め、ほぼ決定して描き込みました。また花筒の末端が茎s-IMG_0092に直角に繋がる部分も描き入れました。

図③では、花弁の形のデッサンをほぼ完成させました。

図③と図④には、花筒に赤い●印が二つずつありますが、これらがそれぞれ連結していることを確かめてください。

また、オシベより少し長めのメシベは、重さのためかオシベの下側に沈み、花弁に張り付いたようになってs-IMG_0093います。色が白いので目立ちません。

図①で楕円がどれだけ長い(長径)のか、また幅(短径)はどれだけかなど、長さはすべてものさしで測るのです。前回と前々回に掲載した「モノサシの使い方」は、そのための投稿でした。

あ、とっても大切なことを一つ! 楕円を描いた後と、花の姿が出来上がったとき、3時―9時の方向に伸びている花を、画用紙を動かして12時―6時、つまりご自分に対して絵が垂直になるように位置付け、花全体のバランスを見直してください。横や斜めの絵は、バランスや左右の対称性は判断できませんから。

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