ワンポイント・アドバイス/塗るときはⅠ区画ずつ!


IMG_0630IMG_0528IMG_0777キャベツです。畑にはえている姿のままです。でも、これから述べることは、キャベツだけの話ではなく、植物画、細密画に関しては、虫でも植物でも同じことです。つまり結論は、塗る場合、あっちこっちのデッサン区分に同時進行的に筆を入れ、全体を少しずつ塗り進める……これはお勧めできません。ではどうするのか。キャベツを例にとれば、うまい具合に葉の内側はさまざまの脈で仕切られた大小の枠がたくさんあります。これを下塗りだけはデッサン線の境界を越えていくつかは塗りますが、本塗りは端から一枠つずつ丁寧に塗っていきます。塗り始めた枠は最後まで塗り続け、そこが完成するまでもっていきます。イラスト写真をご覧ください。ほとんど仕上がった部分と、まだ白紙のままの部分がはっきり分かれています。これを、広い範囲で少しずつ、あっちこっち同時進行すると、どの枠も中途半端の彩色になり、完成が未完全になります……必ず。「一枠ずつ進めていくと、色調がそろわない?」 大丈夫です。むしろ、「ここから右下に向かって、緑色が薄く淡くなっていくな。あ、陰影が少し激しくなる」などの読み、構えが生じ、部分部分がきちっと「出来上がって」ゆきます。逆に同時進行型では、仕上がりも陰影もだらだらした印象になり、どこも「けじめを感じさせる作品」にはなりません。

イラスト写真解説:写真①は完成作品。写真②は、キャベツ下部分の仕掛り状態。これから塗る下塗り部分が見えます。写真③は、写真③の限定範囲だけの完成です。描き進めたのはあくまでも葉一枚ずつせ、今完成これだけ固まったのです。さらに上の部分は、すでにデッサンは仕上がっていますが、薄くて見えません。

上のことは、とくに葉ボタンや、八重咲の花などを塗るとき、重要です。同時進行では今どの花弁を塗っているのかが分からなくなってしまいます。さらに、仕上がりの美しさ、完成度の高さが断然違ってきます。

カテゴリー: 塗り方, 未分類   パーマリンク