色相環(しきそう・環)と混色(続)


色相環については、7月20日に掲載しました。色(色相)が色相環の中心線によって分けられているとき、それぞれの線を挟む左右の色相を互いに混ぜ合わせれば、環全周では6色相環なら12色相環に、12色相環なら24色相環にと、色の数は限りなく増えてゆき、ついにはどこからどこまでが同じ色でどこから別の色になったのかもわからないような色の連続が生じ、よく見ればわずかずつ変化している、つまりボカシ状態になります。因みに人間の目は、隣接している色である限り1万を超える色を識別することができるそうです。そしてこの、中心線の2端に相対して位置する色相同士を、「反対色」とか「補色」と呼びます。

ところで、色相環に並ぶ色は、隣合う色同士の混色で、離れてある色や、同時に3色以上の混色、また無彩色との混色などはありません。それらも含めた色票は平面的な環ではなく立体構造になります。で、それらを除いて並ぶ色相環の色は「純色」と呼ばれます。絵具という商品として市場に並ぶ色は、すべて純色です。なお色相環の色の部分は周辺であり、円の中心迄色があるわけではないので、色相円ではなく色相環です

ところで「ボケる」「ボカす」は関西方言のツッコミ用語ではなく、印刷やイラストの世界で使われるれっきとした専門用語で、英語では「グラデーション(少しずつ変わること」です。

補色同士の混色は、無彩色(白・グレー・黒)を生じますが、実際には構成色を帯びたグレーとして現れます。7月12日に掲載した記事の末尾に、そのグレーを私がどのように使っているかを紹介しています。

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