「スクヮット」のやり方


3月初日から半年間、教室はずっと休講のままです。この先いつまで続くのか、コロナ次第です。ボクは比較的いろいろのことが好きで、多少のヒマ潰しなら苦労はしないのですが、今回は参りました。思いつくことは一通りやり尽くし、後はもう、やることが何もないのです。それなにに、なおどれだけ続くか見当もつかない「ヒマ」を思えば、ソラ恐ろしさに駆られます。しかもこのところの猛暑で、外に出るのもヒケてしまいます。

で、カミさんに尋ねてみました。「どうもスカッとしないな。こんな時、どうやって過ごしているんだ」。「こんな時」の過ごし方なら、彼女はもう何十年も経験してきたんじゃないかと考えたのです。返事はすぐに返ってきました。「夕ご飯、作ってみない?」

しまった! と思いながら自室に戻るボクを、カミさんが追ってきました。「あなた、スカット覚えなさい。ヒマつぶしできるわ」。聞き直してみれば、スカットではなく「スクヮット」。

この言葉は知ってはいましたが、簡便・即席に行うさまざまな屈伸運動の総称くらいに考えていました。たしかに簡便ではありますが、それ以外は全部違いました。第一、その疲れ方は予想を超えるものでした。

まず、①肩の幅くらいに両足を開いて立つ。②次に両腕を、「マエェナラエ(前へ倣え)」の形で真っすぐ前に伸ばす。③そのままの姿勢で上体をゆっくり沈めてゆく。④上体を、ちょうど椅子に腰かけた形になるまで沈めたら、そこでまま静止。⑤その姿勢のまま秒針のペースで1~60まで数え、⑥ゆっくり立ち上がる。ここまでが1セット。⑦深呼吸し、2度目の上体沈み込み、2セット目、に入る。

④の「椅子に腰かけた状態」とは、「お尻から上は膝より前にセリ出してはいけない(お尻が後ろに突き出た姿勢はダメ)」ということです。といっても椅子はありませんから、腿(モモ)やお尻から上は、膝(ひざ)から足までの直立部分が支れば済むわけですが、それはムリ。「膝から足までの直立部分」は、そこに真上から真下に向かってノシ掛かる重力を支えるだけです。で、それは案外軽い。例えば、地面に立たせた竹竿は、バランスを保っている限り、真上からの重力にはかなり耐えます。ところが「真上からの重力」がズレた途端、倒れます。

膝から足までに掛かる垂直方向の重力は、お尻から上の重さ全部であり、これは横向きの腿(モモ)に重みとして伝えられ、腿は、椅子がない限りそれを「膝⇔足」という支柱につながる先端、つまり大腿骨の先端である膝という一点(いや、左右で二点でした)で上体の全重力を受け止め、それを渾身の力で支えて姿勢を保つのです。ここで文字通り「縁の下の力持ち」は、横向きの「腿」なのです。やってみると判りますが、やった後の「腿」の痛いこと痛いこと。「広辞苑」にもあります、「スクワットは、膝の屈伸運動。大腿部の強化が目的」と。……おわり。

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