万葉集!


コロナが終息して教室が再開するまで、植物画よりも身辺雑記が中心になります。だから、「万葉集」!

手元にNHKブックス「万葉集」(300頁弱)があるのですが、これを買ったのが20何年か前です。本物は全20巻4500余首ですから、手持ちの本に載っている歌などは全体のほんの一部です。その中のほとんどは短歌なのですが、A4に書き写せば10行を軽く超える長歌など、内容はごちゃごちゃです。それを20年ぶりに取り出し、ネットから「主な万葉歌200首」を探し出してコピーし、今回また勉強を始めた次第です。

日本語がようやく形を成し、とはいえ、「新古今集」や近・現代の洗練された韻文、散文に比べれば、幼児の叫びや現況報告、感情説明にも似た純朴な表現、あるいは言葉の言い重ねなどが基調になっていて、芸術性を持った格調高い珠玉の作品集ではありません。だからこそ、防人やその妻、貴人の従者など、知識のない一般の平民による作出も可能であり、採取・掲載されているのです。記録された文字は、現代の学者さえ解読に手こずる「万葉仮名」、つまり漢字をタネにした「音」・「訓」ごちゃ混ぜの継ぎはぎ文になります。

しかし、それらが伝えてくれるのは、一部の歌人や宮廷人を除けば知も学もない古代人の、今の私たちと何も変わらない心と感情――素朴な叫びや言葉による感動、驚き、喜び、困惑、悲しみ、などなどの万華鏡です。

次回は、いくつかの作品に触れてみようかと思います。あ、植物画系でもないこんな記事あ、読んでいただけなくてもいいんです。決してお気になさらずに……。

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