「植物画」はあっちに置いといて、ア・ラ・カルトさまざま……

ご存じの理由で長期のネタ切れ状態です。「ネタがないんなら、書かなきゃいいじゃん!」。いえ、これをやらないと……、他にやることはないし……。で、今日は、現代化した社会と日本語のなんですが……。

ボクは日本酒が好きなのですが、お医者さんの忠告もあってかなり前から日本酒はやめ、ウイスキーに替えています。しかしカミさんと外出した際のお昼には、「たまだから……」とお酒を注文することが多いのです。

ところが、かなり前からなのですが、これに対するウェイトレスさんの応対が不思議なのです。で、暑さも遠のいた今日、カミさん連れで町に出ました。外は、上着がなければ肌寒いほどの秋冷です。そのままの気温で昼を迎え、さるお蕎麦屋さんに入り、それぞれに料理を頼んだ後、「あ、お酒も……」と追加しました。「かしこまりました。お酒は冷(ひや)ですか熱燗(あつかん)にされますか?」「いえ、ちょっと温まっていればいいんです。ぬる燗とか……適当で……」。ここでウェイトレスさんは大いに困るようなのです。「……ぬる燗?……って、どれぐらい?」

ボクが中年を過ぎるころからでしょうか、世間一般での燗酒の分類が、かなり簡素化してしまったように感じます。つまり「ひや(ざけ)」と「あつかん」の二種類だけに。本来ならば、冷、常温、人肌、ぬる燗、上燗、熱燗の六種類で、今でもインターネットのウイキペディアには全部載っています。ぬる燗と上燗の間に「中燗」が入って「七種」を主張する向きもあると聞きました。このことは、少なくとも過去数百年間は続いてきた言い方で日本文化の一端ともいえる部分で、数十年の間にパッと変わるようなものではないはずだとも思えるのです。

こんなにたくさんは要りませんが、六つ七つが一世代か二世代の間に二つだけになっちゃうなんて、減少も激し過ぎます。飲食店の現場では、「ひや」という言葉では冷酒と常温とが混乱しているようだし、「あつ燗」は、人肌から本来の熱燗まで、とにかく熱が少しでも加えられている四つ五つが一緒クタにされているようなのです。第一こんなんじゃあ……、え……? ボクの年齢? 突然また……どうして……? 何か関係あります? え~えっと…………今日はこれで……終わります。

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ピアノを買いました!

いえ、いえいえ、電子ピアノというヤツで、付属品まで入れて1万円ほど。コロナが終わるまで、教室関係……ヒマを持て余し……もう愚痴も言い飽きたほどですが、思いついたのがおもちゃに近いキーボードです。カシオの44鍵!

ところが翌日の新聞ですが、国の歴史博物館に、エアコン「霧ヶ峰」など数点と並んで、今回カシオの「電子楽器」が収納展示されたとの報に接しました。昨日私が、まさにそれを購入するのを、お役人の誰かが見ていたのでしょうか。それはともかく、ボクはヴォーカルには親しんできた人間で、一応オタマジャクシも鼻歌くらいにはなるのですが、鍵盤の音楽にはならない。そこで今回発奮して、「音楽理論」……(!)の資料を集め始めたのです。そこで楽器に付属されてきた楽譜、「キラキラ小星」とか「ジングルベル」など10曲ほどですが、これをドレミ……に翻訳し、裏糊シートに印刷して鍵盤毎に一文字ずつ貼り込むことを始めたのです。

五線譜の下にボールペンで書き込めば済むことではありますが、覚えた後に消すことができません。ところがその作業が簡単には終わらず、弾く練習はまだ始めていません。

それにしても「ドレミ……」は音名で、階名は別に「ハニホヘ……」って、この違い、判ります? ………、現在ご報告できるのはここまで。

 

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またまた留守のご報告です

去る7月最後の週、五日ほど留守にしました。そのとき(7月22日)予告いたしましたように、9月最初の週一杯、二度めの留守をいたします。その間、留守ではありますが、テキスト類のご注文・お尋ねは大歓迎です。ただお返事が9月の第二週からになりますが、この点、お許しをいただきたいのです。

3月から始まった当教室のコロナ休講が夏にズレ込むころ、あ!こんな時でもなけりゃできないことがあるじゃないかと突然気が付き、2度の分けて完遂することにしたのです。少なくともお知らせだけはしなければ御迷惑がかかる方もいるし、そうかと言って「なぜ?」についてはお答えもし難いし……ま、そんなことで……また9月5日以後に……お元気で。

あ、テキスト類のうち、すでに「模写用作品集」初級に取り組んでいらっしゃる方々に、この場をお借りしてご注意です。作品はどんな小さな部分もどんな小さな陰影も、すべて意味があります。どうぞ改造や省略は厳に避け、すべてを現実として意識に置き、創作の参考にするのではなく、偽作を作って市場で売る……くらいの複製作品を作るのです。「自分の限度はここまで」というところで、その部分は収める……それが「模写」です……。では……。

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「スクヮット」のやり方

3月初日から半年間、教室はずっと休講のままです。この先いつまで続くのか、コロナ次第です。ボクは比較的いろいろのことが好きで、多少のヒマ潰しなら苦労はしないのですが、今回は参りました。思いつくことは一通りやり尽くし、後はもう、やることが何もないのです。それなにに、なおどれだけ続くか見当もつかない「ヒマ」を思えば、ソラ恐ろしさに駆られます。しかもこのところの猛暑で、外に出るのもヒケてしまいます。

で、カミさんに尋ねてみました。「どうもスカッとしないな。こんな時、どうやって過ごしているんだ」。「こんな時」の過ごし方なら、彼女はもう何十年も経験してきたんじゃないかと考えたのです。返事はすぐに返ってきました。「夕ご飯、作ってみない?」

しまった! と思いながら自室に戻るボクを、カミさんが追ってきました。「あなた、スカット覚えなさい。ヒマつぶしできるわ」。聞き直してみれば、スカットではなく「スクヮット」。

この言葉は知ってはいましたが、簡便・即席に行うさまざまな屈伸運動の総称くらいに考えていました。たしかに簡便ではありますが、それ以外は全部違いました。第一、その疲れ方は予想を超えるものでした。

まず、①肩の幅くらいに両足を開いて立つ。②次に両腕を、「マエェナラエ(前へ倣え)」の形で真っすぐ前に伸ばす。③そのままの姿勢で上体をゆっくり沈めてゆく。④上体を、ちょうど椅子に腰かけた形になるまで沈めたら、そこでまま静止。⑤その姿勢のまま秒針のペースで1~60まで数え、⑥ゆっくり立ち上がる。ここまでが1セット。⑦深呼吸し、2度目の上体沈み込み、2セット目、に入る。

④の「椅子に腰かけた状態」とは、「お尻から上は膝より前にセリ出してはいけない(お尻が後ろに突き出た姿勢はダメ)」ということです。といっても椅子はありませんから、腿(モモ)やお尻から上は、膝(ひざ)から足までの直立部分が支れば済むわけですが、それはムリ。「膝から足までの直立部分」は、そこに真上から真下に向かってノシ掛かる重力を支えるだけです。で、それは案外軽い。例えば、地面に立たせた竹竿は、バランスを保っている限り、真上からの重力にはかなり耐えます。ところが「真上からの重力」がズレた途端、倒れます。

膝から足までに掛かる垂直方向の重力は、お尻から上の重さ全部であり、これは横向きの腿(モモ)に重みとして伝えられ、腿は、椅子がない限りそれを「膝⇔足」という支柱につながる先端、つまり大腿骨の先端である膝という一点(いや、左右で二点でした)で上体の全重力を受け止め、それを渾身の力で支えて姿勢を保つのです。ここで文字通り「縁の下の力持ち」は、横向きの「腿」なのです。やってみると判りますが、やった後の「腿」の痛いこと痛いこと。「広辞苑」にもあります、「スクワットは、膝の屈伸運動。大腿部の強化が目的」と。……おわり。

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無彩色(白・グレー・黒)のご案内

まず「黒」です。ホルベイン製なら3種類あるうち、よく使われるのは①アイボリーブラック、②ランプブラックです。ボクの教室では、創立当初は①を使いましたが、現在は②に替えました。イラストでは、①が右、②が左になっています。IMG_0626

①の原料は、名称はともかく象牙などでありません。一般の獣骨で、これを加熱して炭素化した、つまり骨炭です。替えたのは、絵具としての色が何となく茶っぽく、固めて使用する場合は水に溶けにくい、などの点を嫌ったものです。②の原料は松などの針葉樹の樹脂を焼いた炭化物、つまり煤(すす)です。アイボリーと言いランプと言い、何とも美しい名前を探し出すものです。

次に「白」。ところが白は、透明水彩絵具のシリーズとしては、ボクも生徒も持っていません。作画には、白い画用紙面の白さが絶妙で、遣い勝手もよい。色隠しなどの目的には、透明水彩絵具の白では役に立ちません。代わりに持っているのはポスターカラーの「ホワイト」ですが、これについてはまた別に書く機会を探します。ここでは「白」に因んで新しい色名を一つ覚えてください。

「オフ ホワイト(off white)」です。例えば象牙色。白とは言い切れない……微かながら黄味も漂い、消え去りそうな黒味も感じられる。色名には「象牙色」も「アイボリー」もあるからそれで済むと言えば済みます。では食用の牡蠣の色、鉛白、乳白色、……。これもそれぞれに別々の色名が付いていることは付いています……が、ほとんど同じ色。それを、それぞれの物体色そのままに付けて……。この場合、鉛白、牡蠣色、乳白色、オイスターホワイトなどなどの代名詞として「オフホワイト」と呼ぶことができるし、聞く方も、その色を十分想像できます。単純な割には響きがスマートです。

色作り? 簡単です。水を十分含んだ絵具の穂先を白い画用紙の中央に置き、水を広げます。同じ筆の穂先に、わずか加える色をチョコッと付け、今広げた水の上に素早く置くと、色を掻き消すかのように延ばす、それだけです。

「オフブラック」もあります。「チャコールグレイ」や「鉛色」がこれです。つまり「これ、クロ~?」などと見定めに悩んだとき、別の「黒そのもの」を見せられて、「あ、こっちは少し薄い、黒じゃない!」と気づいた場合、別の色名を探す代わりに「オフブラック……ね」と逃げられます。

もう一つ、無彩色のお話。色相環では、環状になった純色だけが整理されていて、無彩色などとの混色を表そうとすれば、立体の色票(図)になってしまう、と申しました。とすると、無彩色はどのように現れるのでしょう。答え:色相環を机の上に寝かせ、円の中心に柱を立てます。その柱には、上に白、次にオフホワイト、次第に下がって薄いグレー、グレー、濃いグレー、と無彩色のクラデーションが刻まれ、「白」になって終わります。底辺から上に広がる円筒形の空間は、それぞれの純色と、柱に刻まれた無彩色との混色で縦横隙間なくビッチリと埋め尽くされることになります。あり得る限りの明度と色相と彩度とのあらゆる混色が幾重もの層を成して、です。「図を描いて載せろ!」……? いえ~、御免被ります。サヨナラ。

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